※本動画コンテンツは、2022年11月30日(水)に配信したJBpress /JDIR主催「第15回 DXフォーラム」の 基調講演「DXによるビジネスモデルの進化-新たな価値創造のあり方とマインドチェンジの方向性」のアーカイブ配信です。

 DXとは、単なるデジタル化ではなく、「デジタル技術を活用したビジネスモデルの進化」です。ローランド・ベルガーのパートナーである小野塚征志氏は、その基軸となる4つの切り口=「場の創造」「非効率の解消」「需給の拡大」「収益機会の拡張」を挙げ、併せてこれらの先進事例を 紹介します。

 1つ目の「場の創造」では、米国PatientsLikeMe(ペイシェンツライクミー)による、難病患者向けのコミュニティサイトを紹介。同社はまず交流のための「場」をつくり、そこで得られた情報を匿名化した上でデータ解析し、製薬会社や研究機関に提供することで収益化しています。

 2つ目の事例は、世界最大の物流企業UPS(United Parcel Service)の取り組みです。UPSは世界中にある拠点に3Dプリンタを設置し、設計情報をデータ送信して特注品の金型などを現地製造することで、国際間輸送の「非効率の解消」を実現しました。

 3つ目の「需給の拡大」の事例としては、世界最大のビールメーカーAB InBev(エービーインベブ)が挙げられます。同社は、原材料の生産農家に向けてオンラインで支払いを行うアプリを開発。原材料の支払いをデジタル化することでビールの需給拡大につなげています。そして4つ目の「収益機会の拡張」については、農機メーカーJohn Deere(ジョンディア)の事例が紹介されます。同社は農機にIoTデバイスを取り付け販売後のデータを得ることで、収益機会の拡大を実現しました。

 本動画では小野塚氏が、これらの最新事例をもとに、DXによって新たな価値創造を実現するためのアプローチを解説します。