※本動画コンテンツは、2022年11月28~29日に開催されたJBpress主催「第10回 リテールDXフォーラム」の特別講演2「2500万会員の7iDデータ利活用とCRM戦略」のアーカイブ配信です。

 小売業が持つデータが注目を集めています。顧客 の購買行動を直接捉え、マーケティングなどへの利用価値が高いからです。セブン&アイ・ホールディングスは業態を横断したグループ共通の会員ID、『7iD(セブンアイディ)』を2018年からスタートしました。

 同社のデジタルマーケティング部でCRM推進シニアオフィサー兼カスタマーサービスシニアオフィサーを務める伏見一茂氏がその現在の取り組みを解説します。

 まず、伏見氏は『7iD』のデータが持つ優位性を、①グループ内で共同利用ができ横断分析が可能、②データの幅が広い、③データの発生頻度が極めて高い、④顧客へのアプローチが可能なことだと分析。

 具体的な活用例について①顧客理解の深化、②商圏・個店理解の深化、③新たな収益基盤の確立の3点を挙げます。

 とりわけ顧客に向けては、AI(人工知能)を活用した推定モデル「顧客嗜好分析」を使って、顧客の購買行動データから好みや興味関心、価値観を推定。そのモデルを基に、新規顧客やカテゴリーの拡大、購入頻度の向上といった顧客の潜在ニーズを掘り起こし、売上に結びつける営業施策を打っていることを明かします。

 商圏や個店の実態分析、広告・メディア事業といった新規事業の創出にも活用していると言います。

 小売業がデータをどのように収集し、生かしたらいいのか。そのヒントを得られる講演です。