※本動画コンテンツは、2022年11月28日(月)に配信したJBpress/JDIR主催「第10回リテールDXフォーラム」の特別講演1「DXで実現するキタムラリテール戦略」のアーカイブ配信です。

 キタムラ・ホールディングスは、フォトプリント、スタジオ撮影、カメラ販売、リユースなどの事業会社を傘下に持ち、日本のフォト業界で高い市場シェアを誇っています。中でも、リアルとネットの融合を示す指標「EC関与比率」は56%と飛び抜けて高く、オムニチャネルの世界で大きな注目を浴びています。

 EC関与比率に特に貢献しているのは、キタムラの特性を生かした独自のBOPIS(Buy Online Pick Up In Store)です。ECサイトでは誰でも注文を完了できる簡便さを、そして店舗では、支払い、受け取りから店員のサポートまでをフルに利用できる、ECと全国の店舗ネットワーク双方のメリットを生かす仕組みをつくったのです。

 スマートフォンの登場でコンパクトデジタルカメラの市場が縮小する一方、一眼レフやミラーレスの需要は好調という中で、カメラの中古市場は急速に伸びています。ここに着眼したキタムラはカメラのリユース事業に乗り出し、AI活用やレガシーシステムの刷新を含むDXによって標準化された新たな査定プロセスを実現。買い取り金額を大幅に増額させています。

 さらにカメラで培ったリユーステックを、スマートフォン・時計という新商材に迅速に展開し、大きな成果を収めつつあります。今後はグループ共通の会員基盤を構築し、全世代のフォトライフをサポートするサービスを通じて長期的に顧客に寄り添いながら、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の向上を目指します。

 本動画ではキタムラ・ホールディングス取締役常務執行役員の福本和宏氏が、キタムラのオムニチャネルとDX、そしてグループ全体の経営戦略を語ります。