(3)今どきスタイルのカベルネ、アメリカのスーパーワイン

クレッシェア「カベルネ・ソーヴィニヨン エステート・レイノソ・ヴィンヤード 2017」

 アメリカのカルトなワインを多数輸入する中川ワインが、新規取り扱いをはじめたワイナリーが、このクレッシェア。創業者ジョー・レイノソはシカゴで株のトレーダーとして財をなし、夫婦の夢であるワインへの情熱を持って1994年にソノマ・アレキサンダーヴァレーに200haもの自社畑を購入、植樹を開始、というなんともアメリカンなバックストーリーをあとから知った。

 そのアレキサンダーヴァレーの山の斜面にある、南西向きの畑のブドウから造られているそうで、29000円(税別)という希望小売価格も納得のスーパーワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン84%、メルロー12%、プチ・ヴェルド2%、シラー2%というボルドースタイルながら、クールで精密でジューシー。アメリカンワインの世界観を過去のものにする、今どきスタイルのオシャレなカベルネだ。

販売元:中川ワイン

 

(4)スペインの実力派ワイナリーが作る、エコな缶ワイン

デ・ハーン・アルテス「カンヴァス ピンク」「カンヴァス ガルナッチャ・ブランカ」「カンヴァス ガルナッチャ」

 缶ワインはエコである。アルミであれば100%リサイクル可能なほか、ガラスボトルと比べて軽く、輸送の効率にも優れる。飲む側としても、扱ってみるとなかなか良くて、持ち運びやすく、割れる心配もしなくて済むし、サイズは250mlの場合が多いから、ちょうどワイングラス2杯分。熱が伝わりやすいからすぐに冷やせるというメリットもある。

 これまで、ワイン用には酸への耐性が低いという弱点があったりしたのだけれど、最近ではそれも克服し、おりからのSDGs旋風で環境コンシャスなワイナリーで採用例が増えつつある。日本だとちょっと売りづらいのか、なかなか選択肢が限られているのだけれど、この「カンヴァス」はスペインの実力派ワイナリーによるもので、ワイン業界の雄、モトックスが輸入する注目株。

 オーガニックかつヴィーガン認証取得と、そっち方面でも抜かりない。白はガルナッチャ・ブランカ、赤とロゼはガルナッチャを使い、スペインワインらしい世界観をストレートに表現。デザインまで含めて、何をしたいのか、とても良くわかる一貫性ある商品でお見事。希望小売価格は650円(税別)。

販売元:モトックス