「購入型」クラウドファンディング

 このタイプでは、出資者は出資額に応じた物やサービスをリターンとして受け取ることができる。法的な規制のある投資型に比べて参入障壁が低い上に、かなり自由な使い方ができるとあって、3タイプ中で最もサイト数が多い。

 また、購入型には「All or Nothing」方式と「All-In」方式の2つの方式がある。「All or Nothing」方式では募集期間内に目標金額を集められなかった場合、プロジェクトは不成立となり、それまで集まった金額は出資者に返金される。一方「All-In」方式では期間内に目標金額に達しなくともプロジェクトの成立が認められ、それまでに集まった金額を受け取ることができる。基本的には「All or Nothing」方式のみを採用しているサイトが多い。

総合型領域

「クラウドファンディング」と聞いて多くの読者がイメージするのはこの総合型だろう。アートやテクノロジー、ガジェットに書籍出版まで、多岐にわたるプロジェクトを立ち上げ、出資を募ることができる。世界で最も有名なクラウドファンディングサイト、「Kickstarter」もこの領域にあたる。

●CAMPFIRE

 国内最大規模のクラウドファンディングプラットフォーム。2017年2月17日からは東京海上日動と連携して日本初の「クラウドファンディング保険」の提供を開始。資金調達に成功したプロジェクトの支援者を起案者による資金の持ち逃げなどから守り、市場を健全化するための取り組みも行っている。運営はCAMPFIRE。