コンテストの賞金総額は1000万ドル。それぞれ100万ドルの賞金を設定した1次と2次の予選を経て、2021年10月に800万ドルを手にする優勝チームが決まる。2018年10月末の締め切りを前に、すでに北米、インド、日本を中心に約60カ国から430チーム以上がコンテストへの参加を申し込んでいる。ANAHDは、高額賞金を設定したコンテストによってアバター開発に対する世界的な関心を引き付け、高機能アバターの早期実現を目指す。加えて、高い技術力を持つベンチャーの発掘につなげたり、既存技術をサービスに適用したりするうえでの課題把握にも役立てたい考えだ。

 さらにANAHDは2018年9月、宇宙関連事業の創出を目的に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と「AVATAR X Program」を開始した。宇宙空間での建設事業や宇宙ステーションの保守・運用などアバターを宇宙空間で活用するための技術開発を推進。地上での実証や事業性の検証を経て宇宙空間での実験を進め、将来的には月や火星にアバターを展開する構想を描いている。

 最先端テクノロジーの応用領域を現行の事業の外にまで広げると、これまで考えもしなかったようなビジネスの芽が見えてくる。ANAHDの挑戦をみると、多くの大手企業にとって参考になる点があるはずだ。