海に潜らせたロボットハンドを遠隔地から操作する「ANA AVATAR DIVING」の検証も進めている(写真2)。ロボットハンドに取り付けたカメラで海中の様子を撮影してヘッドマウントディスプレイに表示し、海女のように素潜りで海底の貝をつかんで採取するといった楽しみ方が可能になる。

写真2 「ANA AVATAR DIVING」のイメージ。ロボットハンドを遠隔から操作して海中の貝を採取できる

 ANA AVATAR FISHINGと同DIVINGでは、釣り上げた魚や採取した貝を利用者に届けるところまでを想定している。実現すれば、その人が現地まで移動しなくても、自らの手で現実に釣った魚や採った貝を自宅で味わうことができるようになる。

高額賞金コンテストを開催してアバター開発を加速

 ANAHDはすでに利用可能なテクノロジーを組み合わせたサービスをAVATAR-IN向けに開発・検証するのと並行して、1台でさまざまな用途をこなせる高機能なアバター「ゼネラル・パーパス・アバター」の開発を推進している。

 具体的には、先進技術の開発を競う国際的なコンテストを手掛ける米XPRIZE財団とパートナー契約を締結。時間や距離、身体能力などの制限に関わらず“移動”を可能にする技術の開発コンテスト「ANA AVATAR XPRIZE」を2018年3月にスタートした。「ロボティックスやハプティックスの技術は急速に進化しているものの、医療分野での遠隔初期診断や災害救助などを行える高機能なアバターを実現するには一段の加速が必要」(深堀氏)と考えてのことだ。