劉禅
約1800年前、約100年にわたる三国の戦いを記録した歴史書「三国志」。そこに登場する曹操、劉備、孫権らリーダー、諸葛孔明ら智謀の軍師や勇将たちの行動は、現代を生きる私たちにもさまざまなヒントをもたらしてくれます。ビジネスはもちろん、人間関係やアフターコロナを生き抜く力を、最高の人間学「三国志」から学んでみませんか?
223年、一世の傑物である劉備が死去したのちの蜀帝国
184年の黄巾の乱より戦いを始め、劉備はその生涯を闘争と生き残りをかけた戦いで駆け抜けました。戦闘と生き残りの駆け引きで突出した才能を発揮し、長い時間をかけてほとんどゼロから一代で帝国を築いたのです。
60歳を超える高齢で亡くなった彼は、皇帝になったのが人生の晩年という苦労人でもありました。政治行政や大戦略の天才、諸葛亮に出会ったことも彼の人生を大きく飛躍させる契機となりました。しかし一世の英雄である劉備も、223年には失意の中で世を去ります。
この記事では、劉備が打ち立てた蜀帝国がやがて崩壊した理由を大きく5つ抽出します。その上で、どうすれば滅亡を避けることができたか、現代ビジネス組織にも適用できる知恵を導き出してみます。






