赤玉プレミアムブレンデッドワイン
750ml / アルコール度数 12% / オープン価格 /2025年9月16日(火)全国発売

どのワインがいいかなんてわからない!

ワイン業界の末席にメディア関係者としてちょこんと座って、私、すでに10年ほどになりました。最近だいぶ減りましたが、かつては月に100種類以上のワインを試すこともありました。

だから仕事でもプライベートでも、飲食店に行って、そこになんらかのワインリストに相当するものがあれば「はい」と渡されるのは、いつものことです。

飲食店のワインリストや販売店のワインラインナップを眺めるのが、私にとって実に楽しい時間であることは否定いたしません。ただ90%くらいの確率で、その時の私の頭のなかにある言葉は「へ~、こんなワインがあるんだぁ」です。もちろんたまには知っているワインもあります。産地やブドウ品種、収穫年からなんとなく味や香りの想像がつく場合もあります。ただ、私はほとんどの場合、未知との出会いを純粋に楽しんで、価格と自分の財布を天秤にかけています。

そして、私に期待されているのが「なんかいいワイン選んで」であることは承知しています。が、私の想像があたっている保証なんてありませんし、あたっていたとして、じゃあそれが今日の食卓に合うのかどうか? そんなのわかりません!

さてこの程、サントリーが独自の調査をもとに、興味深いストーリーを紹介してくれました。

まず、2023年4月のWEB調査(N=600)によると、40.3%の人がワイン選びに「あまり自信なし」、49.7%の人が「自信なし」だそうです。みんな私と一緒ですね。

このあとは調査のタイミングやNがそれぞれ異なるのですが、自信はないもののワインを選ぶ時のメジャーな行動は「店頭販売価格1,000円くらいのワインを買っておけば過不足なかろう」ということのようです。

サントリーの資料より

ではそのワインを買う動機ですが、普段から色々とお酒が好きな人のなかには「ワインはある種の食事に合う」というイメージがあり、ちゃんとした西洋風の料理やパーティなど、ちょっと特別な食事の場のために購入するのだそうです。

再びサントリーの資料より

あー待って!

そう、あなたです! あなたには見込みがある!だからそこでふわっと1,000円か2,000円かのワインを買うのはちょっと待って! いまですよ! いまここ! この選択の時にこそ、あなたのまだ知らない、夢のようなワインの世界への扉があるんです! と叫びたい気持ちは正直、私にはあります。でも、一人の人間として落ち着いて考えれば「あなたのその行動は至極妥当である」としか言いようがないのもまた事実なのです。

一体どうしたら、もっと多くの人にワインの魅力を知ってもらえるのだろう……

だったら赤玉はどうだ!

ただサントリーは私とは違います。

「じゃあ、そのふわっと買う1,000円か2,000円かのワインでみんなをワイン好きにしちゃえばいいんじゃないの?」

ナイス! それはいつか自分もワインを造りたいとおもいながらキーボードを叩いている私にはできないソリューションです。

かくして9月16日(火)、全国発売されるが『赤玉プレミアムブレンデッドワイン』。

結構、多くの人が『赤玉』には聞き及びあるのではないでしょうか? そう、このワイン、長年、日本のメジャーブランドでありつづける『赤玉スイートワイン』ファミリーに118年目に加わった新作なのです。

三度サントリーの資料より
1907年に鳥井信治郎が生み出した葡萄酒『赤玉ポートワイン』こそ、現在の『赤玉スイートワイン』、そして広くサントリーの酒の原点であり、いまも受け継がれるサントリーのものづくりの象徴である

なので、ちょっと甘口のワイン。で、なんで赤玉がちょっと甘口なのかご存知ですか? 理由は色々あるようですが、そのひとつが、日本人の味覚に馴染みやすいから、日本の食卓には甘みを使った料理が並びがちだから、だそうです。そして『赤玉スイートワイン』のこの特徴をぐっと強く表現して、日本の食卓に合う、ふわっと選んでOKな、ワインの魅力が感じられる食中酒として生み出されたのが、この『赤玉プレミアムブレンデッドワイン』でした。

私、発売に先駆けて試飲させてもらったのですが、これはお見事。まず液体の見た目がいいです。なんかちょっといいブルゴーニュワインみたいな淡い色をしています。

色はなかなか伝わりませんが、いい色をしています。グラスに注いだときの嬉しさアップ

口に含むとこれまた見事で、液体はなめらか。控えめながらちゃんと酸味やタンニンといった赤ワインらしさがあり、甘みの印象が出たり引っ込んだり。

このくらいの価格のワインに複雑性はそこまで期待しないですが、それでも決して単純ではなく、なにより、テーブルワインにありがちな、どこかの要素が妙に突出している、あるいは口に入ってから特定のタイミングで、ガクンと存在感を失うというバランスの悪さがありません。

それから試飲時にサバの味噌煮が出てきました。こいつと赤ワインを合わせるのは、結構、高難度です。口内で化学的な反応が起こり、魚は臭みが、赤ワインは渋みや苦みが強調されるLose-Loseな結果になりやすいのです(それがいいという人もいますが)。『赤玉プレミアムブレンデッドワイン』にはそういう問題ナシ!

この懐の広さを実現しているのは、サントリーのブレンド技術。複数のワイン(原料は国産ブドウもあれば輸入果汁もありとのこと)だけでなく、シェリー様ワイン、ブランデー、ジンに使うようなボタニカルまでをブレンドしているのだそう。だからこれは、ワインじゃないなんて言う人もいるのかもしれません。

でも、そういうめんどくさい話はいいんです。それにワインの世界にだって「赤ワインのよう」「赤ワインらしさがある」という意味のヴィヌー(Vineux)という形容詞があります。『赤玉プレミアムブレンデッドワイン』はヴィヌーだと、私はおもいます。

さぁ『赤玉プレミアムブレンデッドワイン』をふわっと手にとって、あなたも夢のようなワインの世界に来てください!