item1 ブラックシャンブレーのアトリエコート

コート¥121,000/シノ

無策に羽織るだけでアートな佇まいに

 モールスキン生地のカバーオールと並ぶ、フレンチワークを象徴するアイテム。“黒シャン”なんかとも呼ばれる、いわゆるゴマ塩生地のコートは、“アトリエ”と冠されている通り、もともとは芸術家がアトリエでの作業中に着用していた物だったとか。ただフランスではそれ以外に、広くワークコートとして親しまれていたようで、教師や学生たちも着用していたそう。ドレープが美しいマキシ丈で使い勝手も◎。ちなみに“ブラックシャンブレー”という呼び名で固有名詞化してしまっているが、実はシャンブレー生地のものは少なく、似た外観のダンガリー生地の物が多い。

 

item2 コットンプルオーバーのグランパシャツ

シャツ¥16,500/シノ

コート代わりにはおれる庶民のシャツ

 プルオーバー仕様にコートのような長丈、ゆるめのシルエットを特徴とするグランパシャツ。こちらもまたその名の通り、フランスでは古くからおじいさんが着用するようなシャツとして庶民に親しまれていた模様。シャツというよりはコート感覚でラフに羽織れるうえ、レイヤードしやすいのも服好きから人気の要因。

 

item3 コットンピケのパッチワークパンツ

パンツ¥59,400/シノ

耐久性重視のダブルニー仕様

 フレンチワークに造詣の深い玄人筋の間ではお馴染みのコットンピケ製ワークパンツ。同じように凹凸のあるコーデュロイ生地が、どこか朴訥な雰囲気を感じるのに対して、ピケ生地はほんのりクリーンな印象。それがフランス人の琴線に触れているのかは定かではないが、古くから同国のワークウェアに用いられてきた。写真のようにダブルニー仕様になっている個体が多いのも、耐久性を重んじている証し。それでも過度な土臭さを感じないのは、これをモノトーンで仕立てるフランス人の感性の成せる技。