brand5 FENDI
世界的メゾンの懐の深さを示すベーシックウェア
写真を見て「フェンディ」と即答できる人は皆無だろう。それもそのはず、ここの代名詞といえば、やはり革製品。そもそもこのメゾンは、1925年にアドーレ・フェンディとエドアルド・フェンディ夫妻がローマで革製品店としてスタートした。
ハリウッドで流行っていた毛皮の襟巻きに目をつけ、毛皮のコートを売り出したことで成功して以降、フェンディといえば革製品を筆頭に、華やかなデザインの製品で根強い人気を誇っている。
だがじつはその威光に隠れて、こうした普段使いにも適したアイテムも展開。90年代に作られたこのコットンチェックBDシャツも、世界的メゾンの知られざる一面が拝める佳作で、装飾性は控えめながら、縫製は極めて精緻。これぞメイド・イン・イタリーな上質感は、大人のカジュアルにこそふさわしいし、“それフェンディなの!?”という驚きを与えるネタとしても大いに使えるはずだ。
brand6 DOLCE & GABBANA
今また気分な代名詞のクラッシュデニム
ドメニコ・ドルチェ氏とステファノ・ガッバーナ氏の黄金コンビによって1985年に結成された「ドルチェ&ガッバーナ」。90年代から2000年代にかけて日本でも大ブレイクし、数々の著名人が愛用。各メディアもこぞって“ドルガバ”の服を取り上げていた。
アイコニックな製品は数多くあるが、このクラッシュデニムは服好きから特に人気の高かったシグネチャーアイテムのひとつ。同じクラッシュデニムは世に数多くあれど、デニムの褪せ感、ダメージの入れ方、シルエットの妙、副資材へのこだわり等々…その完成度は抜きん出ていた。写真は2000年代初頭の製品で、あの頃憧れつつも手を伸ばせなかったドルガバらしさが濃縮還元されている。