3. Hender Scheme「citizen trainer」
軍モノでありながらも、洗練された佇まい
ミリタリーシューズと聞いて、多くの人々の脳裏にまず思い浮かぶのが、1970年代〜90年代にかけてドイツ軍が採用していた「ジャーマントレーナー」だろう。様々なブランドがこれをモチーフとしてきたが、エンダースキーマの場合は、ひと味違う。
漂う雰囲気を変えることなく、内側と外側で異なるデザインをドッキングさせたアッパーに、ミーリングで弾力を出したカウレザーと上品な風合いのインポートスウェードをコンビ使い。あえてメダリオンをあしらうことで軍モノに不可欠な機能性を打ち消し、エレガントな匂いを付加。さらにヒール部よりもトゥ側をノンライニング構造にすることで屈曲性も十分。柔らかな足馴染みが楽しめるだけでなく、その洗練された佇まいの一端を担い、さらには経年変化にも期待ができよう。