【淀殿ゆかりの地】

●太融寺

太融寺の淀殿之墓 写真=フォトライブラリー

 大阪市北区にある真言宗高野派の寺院。

 弘仁12年(821)、弘法大師が、この地に草庵を結んだのがはじまりだと伝えられる。

 大坂夏の陣で兵火に見舞われ、全焼するも復興した。大坂の陣に際して、豊臣方にくみしたため、寺域を減らされたという。

 境内に、茶々の墓と伝わる墓がある。

 

●三寳寺(さんぼうじ)

 京都市右京区にある、日蓮宗の寺院。寛永5年(1628年)に創建。

 境内には、茶々、豊臣秀頼、秀頼の息子・国松の供養塔がある。

 供養塔を建てたのは、茶々の妹・初(常高院)の養女である古那姫とされる。

 古那姫は公家の今出川宣季に嫁いでおり、三寳寺は創建以来、今出川家の菩提寺であったという(福田千鶴『淀殿 われ太閤の妻となりて』)。

 この供養塔は、撫でさすると良縁が得られると伝わる「縁結びの塔」でもある。