* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています(役職等は講演時点のもの) *
第12回 リテールDXフォーラム
基調講演「デジタル化で変わる消費者の役割:消費者から価値共創者へ」
開催日:2023年6月27日(火)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
「デジタル化の加速により消費者の行動が変化した」と語るのは、一橋ビジネススクール准教授の鈴木智子氏です。商品を消費するだけの存在だった消費者は、商品の能動的な検索や共有が可能になり、企業とともに価値を創る「価値共創者」へと役割を変えつつあります。
鈴木氏はこの現象を「マーケティングの民主化」と指摘し、企業と顧客が双方向的に価値を生み出すようになったことで、買い手を中心に捉えたカスタマージャーニーの必要性が高まっていると説きます。
また鈴木氏は、消費者が自ら企業やブランドを吟味するようになった今、企業に求められる努力とは何かを「TikTok売れ」や「押しマーケティング」、「応援消費」といった現象とともに紹介。マーケターの実務経験を持つ研究者の視点から、小売業と消費者の関係を分析し、将来の展望を考えます。エネルギーコストや物流コストの上昇など、小売業が直面する未曾有の事態を乗り切るヒントが得られる講演です。
【TOPICS】
- デジタイゼーションとデジタライゼーション
- なぜ消費者の行動が変わったのか
- 生産活動にも関与する消費者「Prosumer」の役割
- デジタル化で進んだ「マーケティングの民主化」
- 「発信する消費者」が巻き起こしたブームの実例
- ファンの愛を取り込む「押しマーケティング」を導入するには
- 顧客は「Marketing with」のパートナーへ
- 企業が顧客の「価値共創者」として選ばれるために