* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第3回 戦略人事フォーラム
特別講演2「経理部長、システム刷新PM経験者から見た今後の人事の役割」
開催日:2023年3月15日(水)
主催:JBpress/Japan Innovation Review/p>
カップヌードルなどの画期的な商品を生み出し、数々のイノベーションを実現してきた日清食品グループ。本講演では、日清食品ホールディングス執行役員・CHROの正木茂氏が、人事の役割と今後について解説します。
正木氏の経験に基づき、“経理部長”の視点と“システム刷新PM”の視点から考察を進める本講演は、2つのアジェンダで構成されます。正木氏はまず、「会社の価値はどう計算するか」という問題に注目します。
企業価値はディスカウンテッドキャッシュフロー(DCF法)で計算できるものの、「どれくらいの期間にわたり企業がもうかり続けるか」までは見通せず、難しい問題といえます。このようなビジネスおよび経理の問題について、正木氏は伊藤レポートや人材版伊藤レポートを手がかりに解説。持続的な企業価値の向上のために、財務諸表では確認できない「いっそうもうかり続けること」を実現するための考え方を披露します。
また、2つ目のアジェンダとして「システム構築プロジェクトにおけるQCDSの方程式」に言及。Quality(品質)・Cost(リソース投入量)・Delivery(納期)・Scope(範囲)は一定であるという法則を紹介した上で、近年、著しく役割や業容が拡大し、人事部門に求められるQualityのレベルは上がる一方だと指摘します。
正木氏はそのような状況の中、QCDSの方程式を崩し、陣容を整え直す必要があるとした上で、日清食品ホールディングスにおける戦略人事の方針として4つのポイントを解説します。
企業経営をめぐる環境が変化する中、人事部門に期待されることとは。また、人事部門はどのようにして経営に寄与することができるのか。Do what? やDo how? にとどまらず、Why do? Why now?の観点から、正木氏が解説します。
【TOPICS】
- 「会社の価値」はどう計算するか?
- 伊藤レポートに学ぶビジネスと経理の考え方
- 「もうかり続ける力」はどのように判断できるのか?
- 持続的な企業価値の向上のために人事がやるべきこと
- 大きく拡大している人事部門の役割と業容
- “QCDS一定の方程式”は今日の人事部門で成り立つか?
- 日清食品の人事における4つのポイント