平安時代に空海が創建した舘山寺周辺を散策

 もうひとつの絶景ポイントは、浜名湖と緑に囲まれた標高50メートルの舘山(たてやま)中腹にある曹洞宗のお寺・舘山寺(かんざんじ)です。

舘山寺

 平安時代、弘法大師空海が仏道行脚の際、この地で修行し創建しました。旅する人々の心を清める寺として、山紫水明のこの地を選んだといわれています。縁結びとして有名な縁結び地蔵のほか、本堂外にある眼病平癒の信仰を集める、穴大師も多くの人々に親しまれています。

 鎌倉時代に兵火により焼失しましたが、源頼朝が道中安全・武運長久の祈願寺として再建しています。毎年12月15日には火祭り、元旦には手筒花火などで無厄息災を祈る行事が行われています。

 四季折々の豊かな景観が望めるので、参拝の折にはぜひ、周囲を巡ってみてください。徒歩40分ほどで回ることができます。