美しい砂紋はまるでアート作品

 浜松には貴重な絶景体験ができる、隠れた名所があります。

 JR浜松駅からバスで20分ほどにある中田島砂丘には、南北に約0.6km、東西に約4kmにわたって砂丘が広がっています。あまり知られていませんが、鳥取砂丘、九十九里浜とともに日本三大砂丘のひとつに数えられている砂丘です。

中田島砂丘の砂紋

 海から吹く強い風が砂上につくる、規則正しいうねり模様の砂紋はとても美しく、さながらアート作品のようです。風の吹く強さや方向によって模様を変え、毎日違う景色を見せてくれます。

 また、目の前に広がる遠州灘の水平線に沈んでいく夕日は、まさに絶景。美しい砂紋と黄金に輝く海に癒されます。

中田島砂丘から眺める砂丘

 5月〜8月にかけて、絶滅危惧種に指定されているアカウミガメが産卵のため、この砂浜に上陸します。砂丘の入り口前にある「サンクチュアリネイチャーセンター」という施設では、ウミガメ保護調査員が毎日早朝に産卵調査を行っていて、一般の人も調査に同行できる日を設けています。

 調査員とともに砂浜を観察しながら歩いて、ウミガメの上陸跡を探します。産卵が確認されれば、卵を保護するという、貴重な体験ができます(参加にはサンクチュアリジャパンの会員になる必要があり)。

 砂丘の西隣は浜松まつりの凧揚げ会場になります。

 子どもの誕生を祝う色とりどりの初凧が天高く揚げられ、大空に舞う姿が見られます。