静岡県浜松市にある出世城として有名な浜松城。大河ドラマで注目されるこの地には知る人ぞ知る砂丘や空海創建の古寺、そして浜名湖と、絶景ポイントがたくさんあります。
取材・文=TEAM GOKUH 取材協力=春燈社(小西眞由美) 写真提供:公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューロー
徳川家康ゆかりの浜松城
東京や名古屋から新幹線やマイカーで気軽に行くことができる浜松エリア。浜松駅から歩いて20分ほどのところに、大河ドラマ『どうする家康』で注目を集めている徳川家康ゆかりの浜松城があります。
元亀元年(1570)、岡崎城を長男の信康に譲った徳川家康は、武田信玄の侵攻に備え、三方原台地の東南端に浜松城を築城し、拠点とします。
家康が駿府城に移ったあとは代々の徳川家とゆかりの深い譜代大名が守りました。歴代城主は幕府の要職に登用された者が多いことから、浜松城はのちに「出世城」と呼ばれるようになります。
城を囲うように広がる緑豊かな浜松城公園は桜の名所として知られ、秋には日本庭園を中心にした美しい紅葉も楽しめます。
浜松城の東には「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」が2024年1月14日(日)までオープン。過去の大河ドラマで使用された衣装などの展示や映像などが楽しめるほか、ドラマの放送内容に合わせて展示を変更します。また、大河ドラマ館が建つ「浜松出世パーク」内には、浜松城の石垣(現物)や、二の丸御殿の遺構展示もしています。
お城から約1km北にある断崖の古戦場・犀ヶ崖など、周辺には17年間この地で過ごした家康にまつわる地が数多くあり、歴史が好きな方は、家康ゆかりの地を巡るのも良いのではないでしょうか。
また、毎年5月3日、4日、5日には浜松まつりが行われます。80台以上の屋台が夜の街を華麗に彩る「御殿屋台の引き回し」や、170以上の町が参加しての勇壮な「凧揚げ合戦」で街が賑わいます。