※本動画コンテンツは、2022年9月27日(火)に配信したJBpress/Japan Innovation Review主催「第6回 ものづくりイノベーション」の特別講演4「i³-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)がもたらすソリューションの進化 ~データ活用によるものづくり革新~」のアーカイブ配信です。
わが国の経済をけん引する製造業が今後も競争力を維持していくためには、DXによるイノベーションの実現が必須です。製造業ならではの課題にフォーカスし、その解決のためのさまざまな取り組みについて語るのは、安川電機の代表取締役社長(講演時は代表取締役専務執行役員ロボット事業部長)の小川昌寛氏です。
モーションコントロール、ロボット、システムエンジニアリングなどの領域を手掛ける安川電機。中でもモーションコントロールは100年にわたって続いている事業のコアです。かつて「メカトロニクス」という言葉の発祥となった安川電機は、現在では3つのi、すなわち①integrated(統合的)、②intelligent(知能的)、③innovative(革新的)のステップで進める、新たなものづくりのソリューションコンセプト「i³-Mechatronics」をうたい、メカニカルな領域とエレクトロニクス領域の融合をめざしています。
ものづくりとDXを考えるとき、データの活用、デジタルマネジメントと自動化をいかに推進していくかが大切です。それにより新たなソリューションが生まれ、かつ持続的な貢献領域を高めていくことにつながっていくと小川氏。
「i³-Mechatronics」の3つの「i」は、順番になされていくことが重要であり、そうすることで生産性の向上、活動の効率化につながります。さまざまな気づきから新たな展開へ、サステナブルなものづくり・生産活動が生まれてくるという概念です。
デジタルソリューションを実現する3つのステップは「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「DX」と安川電機では考えています。3つの「i」でいうと、アナログをデジタル化する、プロセスをデジタル化する。自動化はDXの第一歩であるということです。
人間でいうと、健康診断の結果だけでは、何がどうだったから今の状態になったのかはわかりません。しかし日常の状態を見ながら健康診断をすれば、理由がわかります。これと同じで、いくら現場でデータだけを集めても活用するというところにたどり着くのは難しい。では結果の理由を知り付加価値を高めるにはどうすればいいのか、これが今の大きな課題になっています。
ものづくりの自動化と、デジタルデータマネジメントの融合がどのような価値を生み出すのか?どのようにデータを取得して活用すればいいのか?このような課題について、小川氏が思いを語ります。