『ジョン・ウィック』続編も公開「アクションスター」キアヌ・リーブスを復習｜シネマ・プラスワン（第9回）

どこよりも早い『Constantine 2』に向けた『コンスタンティン』の復習

　最後にすでにパート2が製作に入っており、早ければ2023年に公開といわれている異色のホラーヒーローもの『コンスタンティン』（2005）について触れておきたいと思います。

『コンスタンティン』は魔界の者を見分ける特殊能力を持った主人公と、人間界に侵入を企てる悪魔の使者との闘いを描いたホラーアクションで、私立探偵ものとエクソシストものの融合をダークなタッチで描いた異色作でした。原作はDCコミックの『ヘルブレイザー』ですが、映画第１作の時点ではDCエクステンデッドユニバースには属さないキャラクターでした。

　本作が印象的なのは、20世紀後半のアメリカ探偵小説の主人公を彷彿とさせる、自分の内にある弱さと葛藤していくヒーローである点で、15歳から一日30本の煙草を吸っていたというヘビースモーカーあるコンスタンティンは肺がんの恐怖との葛藤を抱えながら事件に挑んできます。作中に登場する仲間や武器などのガジェットも豊富な本作は、むしろ現在の方が日本では受け入れられ可能性が高いのではないかと思います。

　果たして『コンスタンティン』はキアヌにとって次のシリーズ作品となるのでしょうか？　続報を期待しましょう。