忘れてはいけない必見の代表作
●時速80キロの攻防『スピード』(1994)
連続爆弾魔とSWATの攻防を描いたサスペンスアクションのヒット作。特に後半の時速50マイル以下になると爆発する爆弾を仕掛けられたバスを巡る攻防は秀逸で、撮影監督出身のヤン・デ・ボンの特性がいかんなく発揮された作品です。
シリーズ全2作品を通して主演のサンドラ・ブロックの印象が強いかもしれませんが、パート1の主役は何といってもキアヌ。颯爽としたSWAT隊員の姿が印象的です。
ちなみに多くの記事などが、爆弾が爆発する速度を「時速50マイル」と表記していますが。これを「時速80キロ」と身近な単位に読み替えると、よりスピード感が感じられますよね。
●エクストリームスポーツを先取りした『ハートブルー』(1991)
スケートボードの聖地であるカリフォルニアのベニスビーチで発生する銀行強盗団のリーダー(パトリック・スウェイジ)とFBIの潜入捜査官(キアヌ)の絆と対決を描いた刑事サスペンスですが、一番のポイントは当時まだ言葉さえ定着していなかったエクストリームスポーツ(本作では主にサーフィンとスカイダイビング)にスポットをあて、鮮やかなビジュアルで存分描いたことでしょう。
ビジュアルのみ先行という評価も多い作品ですが、若き日のキアヌの個性が際立つ唯一無二の異色作となっています。監督は後年『ハートロッカー』(2008)でアカデミー賞を受賞するキャスリン・ビグロー。製作総指揮は(ビグローの元夫でもある)ジェームス・キャメロン。