※本動画コンテンツは、2022年3月23日に開催されたJBpress主催「第12回 DXフォーラム」Day2の特別講演Ⅲ「DXによるサステイナビリティ経営〜CSVの実践とSDGsへの貢献〜」の内容を再掲載したものです。
「世界中の人々の生活の質を高め、健康な未来づくりに貢献すること」を自らのパーパス(存在意義)として掲げるネスレ。同社ではこれまで、社会的課題の解決を企業戦略として持続する、共通価値の創造(CSV)、すなわち「サステイナビリティ経営」を実践してきました。
同社がその指針として定める3つのカテゴリーの一つ「個人と家族のため」では、先進国向けには砂糖・食塩・不飽和脂肪酸などを削減した食品を提供。一方、貧困により十分な栄養を摂取できない地域では、不足しがちな栄養素を強化した調味料の販売や、生産者保護としての貧困農家の支援などを行っています。
2020年3月までネスレ日本の経営トップとして「ネスカフェ アンバサダー」などを成功へ導いた高岡浩三氏は、サステイナビリティ経営実践の鍵は「顧客の問題解決」にあると指摘。顧客が「解決できない」と諦めている問題を解決することこそが、新たな価値の創出、つまりイノベーションになると語り、自らの事例を紹介しています。
ネスレ日本では「オフィスで簡単においしいコーヒーを飲めない」という顧客課題を解決するため、「アンバサダー」と呼ばれる職場の協力者にコーヒーマシンの管理を担ってもらう「ネスカフェ アンバサダー プログラム」を展開。当初、ネスレ日本の社内では懐疑的な意見もあった中、結果的には日本ネスレの業績をV字回復させる原動力になり、グローバルに展開するネスレの中でも「ジャパンミラクル」として注目されました。
本動画では、顧客に目を向けて新たな社会課題を発見、これまでにない価値を創出し続けるネスレの取り組みを通じ、DXとサステイナビリティ経営が今後の企業戦略の両輪であることを、高岡氏が明快に語っています。