ことなかれ主義ではなく、問題解決主義でいこう!
今回のコラムをまとめよう。
プロジェクトがうまくいかないという問題や組織がよくならないという問題に共通する一つの原因は、それを率いる人の"ことなかれ主義"的な姿勢にある。
問題を見たくない、問題に関わりたくない、耳障りのよい報告だけを聞いていたい、自分が矢面に立ちたくない、自分が汗をかきたくないということが、本人の中で優先されているのである。端的にいえば、ただ「ラクしたい」と思っている。
だが、本来優先すべきは、プロジェクトをよくしたい、組織をよくしたいということのはずですある。本気でない人はプロジェクトを担ってはならないし、人事権のある人はそんな本気でない人にプロジェクトを任せてはいけない。
「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」ということがよく言われる。まさに同様に、「問題解決」の反対は「ことなかれ」なのだとつくづく感じる。
プロジェクトマネジメントに限らず、全てのマネジメントの教科書の1ページ目にあるべき言葉は、「問題解決主義でいこう!」だと思う。
問題の中には時間がたてば自然に解決(解消)していくものもあるだろうが、多くの問題は放置しておいても解決しない。R&D現場のマネジメントにおいて「ことなかれ主義」を減らしたいという気持ちで、私は日々コンサルティングをしている。
コンサルタント 塚松一也 (つかまつ かずや)
R&Dコンサルティング事業本部
シニア・コンサルタント
全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント
イノベーションの支援、ナレッジマネジメント、プロジェクトマネジメントなどの改善を支援。変えることに本気なクライアントのセコンドとしてじっくりと変革を促すコンサルティングスタイル。
ていねいな説明、わかりやすい資料をこころがけている。
幅広い業界での支援実績多数。