前回のコラムでは、メッセージングの重要性について話した。今回はそれに加え、日々のコミュニケーションの大切さについて述べる。
ディシジョン(意思決定)すること、メッセージングすること
権限がある人、責任ある立場にいる人間の仕事の一つは、ディシジョン・メイキング(戦略等の意思決定)とそのメッセージング(伝達)である。この2つについては、その立場で普段から実践されている人には至極、当たり前の話かと思う。
しかし、実際、上位マネジメントの一部には、下からの報告を聞いて「良い・悪い」だけの批評・判断をしているような"裁判官"のような役割しかしていない人がいるのも事実である。
マネジャーは自分が組織を引っ張っていく、望ましい方向に導いていくというリーダーの側面のマネジメントの役割を認識すべきである。
ディシジョンし、メッセージングすることには、次のようなことが挙げられる。
・理念、方針、ビジョンなどを策定する
・戦略、目標、計画等を策定する
・組織を設計する(再編する)
・規則をつくる、変える、廃止する
・仕組みをつくる
これらは、細かく見ると悩ましいことは多々あるだろうが、責任ある立場の人間として、「大局観に立ち、信念を持って、決めて、伝える」ということに尽きる。