米グーグル傘下の米ユーチューブ(YouTube)は9月29日、新型コロナウイルスのワクチンだけでなく、他のワクチンについても誤った情報を発信する動画を削除すると発表した。
ロバート・ケネディ・ジュニア氏関連を削除
これまで同社は新型コロナワクチンに関する誤情報動画を13万本以上削除した。今回、禁止対象を拡大し、各国の保健当局や世界保健機関(WHO)などに承認されたワクチン全般に関する誤情報を削除するとした。
はしかやB型肝炎など一部の定期予防接種に限定せず、全てのワクチンを対象とする。「自閉症やがん、不妊症を引き起こし、感染や発症を抑制できない」などと主張する動画などを削除するという。
ユーチューブは声明で、「我々は、新型コロナワクチンに関する誤った主張が、ワクチン全般の誤情報に波及する状況を絶えず見てきた。コロナから始まった取り組みを他のワクチンにも広げていくことが、これまでになく重要だ」と述べた。
米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ユーチューブは、故ロバート・F・ケネディ元米司法長官の息子であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏といった著名な反ワクチン活動家に関連する複数のアカウントを停止した。
その一方で、政府のワクチン政策や治験、歴史的な成功・失敗事例、副反応など個人的な体験に関する動画は、ガイドラインに違反しない限り今後も投稿可能とした。