■新型コロナ期間の“終了後”(Afterコロナ)の展望
次に、危機が終わった後、いわゆるAfterコロナ期について見ていこう。
収束、回復までの期間予想は、「1~2年」という回答者が70%超という結果となっており、ワクチン・治療薬の開発にも左右されるが、長い戦いになる見通しをしていることが分かる。
また、WithコロナとAfterコロナでは、予測される検討課題に違いがあった。
・営業戦略の見直し(39.4%→46.8%)、
・中期経営計画の見直し(27.6%→45.2%)、
・新しい働き方に応じた人事諸制度の見直し(15.7%→23.0%)、
・新規事業テーマの見直し/加速(7.9%→22.2%)
など、AfterコロナではWithコロナに比べて、”将来への“打ち手”関連が多いことが分かる。
一方で、
・年度予算の見直し、資金計画の見直し(52.0%→32.5%)
・当面のコスト縮減策の策定(39.4%→19.0%)
は大きくダウンしている。
そして自由記述からは、「リモート化・デジタル化の加速」「コミュニケーション変容」について、Withコロナ、Afterコロナ共通して多数の声を占めた。
これらのことから今後の製造業での取り組みを考察すると、次のようなポイントが挙げられる。
・来るべきAfterコロナに備え、ものづくり機能の中期計画(将来戦略)を立案
・製造業のサービス化などビジネスモデルの追加・転換
・スマート化・デジタル化への変革
・資金計画上、より投資効率の良い改善へ
・人事制度の見直し