スキマ時間を活用した人材教育にテクノロジーを活用

では、「人材育成」におけるHR Techの活用はどうだろうか。育成の主眼となるスキル向上には、オンライン学習サービスが使われることが多いようだ。その代表的なサービスが「Schoo(スクー)」。ITを中心に英語やビジネススキル、マーケティングなどさまざまな内容が受講できるオンライン講座サービスだ。

IT・ものづくりエンジニアの転職・派遣支援を行なうパソナテックでは、Schooのビジネスプランを導入。法人アカウントを運用し、同社の登録者にこれを付与することで、人材育成に役立てているという。

オンラインであるため、スキマ時間を使っていつでもどこでも受講でき、またタイムライン上で講師と生徒が双方向でコミュニケーションできる点を評価しているという。生放送・録画という2通りの動画で学べるため、文字だけのテキストに比べて情報量が多く、わかりやすいと受講生からも好評とのこと。

ほかの受講者が質問している内容も役に立つという。体験者によれば、録画授業の場合、受講中に疑問に思ったことがすでに生放送時に他の学生が質問をしており、講師が回答している例が多く、学習効率も上がるという。

目まぐるしくビジネス環境が変化する現代においては、効率的な育成・学習が求められる。わずかなスキマ時間をも有効に活用し、社員の生産性向上に寄与できる仕組みが求められているのだ。そんな中、オンライン学習サービスは効果的な施策となり得そうだ。

人材情報を一元管理し組織力の把握に役立てる

継続的な人材戦略を実施していくなかで、「評価」も重要な業務の一つである。正しい評価を効率的に行なうことで、人材の育成・配置も適切に行なうことが可能となるであろう。

カシオヒューマンシステムズの「iTICE(アイティス)」は、そんな評価を支援する人財マネジメントシステムだ。さわやか信用金庫では、人材活用の見直し、人材育成のさらなる効率化などの必要性から、同サービスを導入した。

それまでペーパーベースであった職歴や取得資格などのデータを一元化し、組織全体の能力を見える化することに成功。多角的な視点から人材情報を把握することで、職員のキャリアプラン構築、組織力のSWOT分析が可能となり、人事異動時の基礎資料として活用するという。

また、人材マネジメント上で重要となる「変化」についても同サービスで容易に把握可能。同金庫では階層別・職務別に研修を実施しており、その効果測定に受講後の報告書やアンケートを利用している。iTICEでは、これを人事システムの既存情報を紐付けることで、各職員のプロフィールシートを簡単に作成・閲覧ができるため、人材情報を一元管理できるようになった。これによって人材の成長曲線を全社的に共有することができ、人材活用に効果を発揮しているという。