国連の「世界幸福度報告書」で日本は53位と低い。そんな中、日本人の中で人生の満足度をアップするには「IoT」が重要と考える人が多いというユニークなデータが出た。
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険)が行なった「人生の満足度に関する調査2016」の「人生の満足度を向上させるモノ・コト」によると、これからの人生の満足度アップに影響大な技術として男性は「自動車の自動運転技術」「VR」「IoT」などがあげられた。また、女性からは「家事ロボット」などがあげられたということだが、これらのほとんどのサービスは「IoT」という大きな傘の中に組み込まれる。そういった意味では、人生の満足度を高めていく上で、多くの人に「IoT」が期待されているということだろう。
女性の満足度アップのIoT製品はあのロボット
なかでも、生活に密着して、かつすでに手に入るものといえば調査でも選ばれた「家事ロボット」が挙げられる。たとえば、Neato Robotics,Inc.から11月末に発売されたばかりの「ネイト Botvac Connected」やアイロボットの「ルンバシリーズ」などは、無線LAN経由でスマートフォンのアプリで遠隔操作などができる。自分がいない時間帯に掃除をしてくれる家事ロボットがあれば、人間はその時間を他のことにあてられる。こうした観点からも、人生の満足度向上につながると考えている人も多いのだろう。
クリスマスプレゼントに「掃除ロボット」が夫婦円満の鍵?
家事については、マクロミルが行なった「共働き夫婦の家事分担に関する調査(2016年9月実施)」の調査が面白い。共働き夫婦の家事分担の理想は「夫婦で50%・50%」だというが、現実は「夫10%・妻90%」が最多となっている。 若い世代ほど夫の家事参加率が上がってきているとはいうものの、共働き妻の3人に1人は不満を抱いているようだ。
家事負担の不満解消が女性の人生の幸福度を上げ、夫婦円満な家庭を築けるなら多少の出費は痛くない。「妻の不満が減れば夫婦喧嘩もなくなり、人生の満足度が上がる」と考える世の男性も少なくないのではないだろうか。
もしクリスマス前のこの時期に、妻へのプレゼントで迷っている人がいるなら、ロボット掃除機などを選択肢の1つに入れてみてはいかがだろう。家事負担を軽減するIoT製品をプレゼントすることで、IoTへの理解も深めておいてもらえれば、「自動運転の自動車」や「VRのゲーム」など、男性が欲しくなりそうなものを買う時も、少しはハードルが下がるかも?