東九条に数件あるコリアン食材の店。多文化の街にアートという異文化が混在するカラフルな街になってほしい
在日コリアンの街にチームラボの国内最大ミュージアムがオープン
芸大の南、京都駅東南部エリアの東九条は、外国籍の人口の割合が12.4%(京都市全体では2.34% 、平成27年のデータ)という多文化の街だが、人口減少や高齢化が進み、通りに人の姿はほとんどない。
そこに2025年10月7日、世界的に評価の高いデジタルアート集団、チームラボの国内最大のミュージアム「チームラボ・バイオヴォルテックス京都」がオープンした。
整備された高瀬川の水辺の景観と「チームラボ・バイオヴォルテックス京都」
さらに隣接する場所には体験型アートセンター「Superblue Kyoto」が建設中だ。「Superblue」は、ニューヨークを本拠地に世界7都市に支店を持つメガギャラリー、PACEが手がけるプロジェクトだ。ともに京都市から市有地活用事業者として指定された。
Superblue Miami 展示作品。「Superblue Kyoto」でも体験型のインスタレーション作品が展示される courtesy Pace Gallery
目立つ建物も商業施設もなかった界隈に、延べ約1万平方メートルものスケールで登場した「チームラボ・バイオヴォルテックス京都」。そこに次々と観客を乗せたタクシーが到着する。
「チームラボ・バイオヴォルテックス京都」には、50以上の作品が展示されている。写真は泡の海から生まれた巨大な彫刻が浮遊し、その中に観客が入れる体験型の作品《質量も形もない彫刻》© チームラボ, courtesy Pace Galleryhttps://www.teamlab.art/jp/e/kyoto/
横を流れる高瀬川も、見違えるようにきれいに整備された。
ぶらぶら歩いていたら、唐突にだだっ広い芝生の公園に出た。市の整備事業として10月19日にオープンした南岩本公園だ。アートを楽しんで水辺を歩き公園でくつろぐ。そんな動線が整いつつある。
南岩本公園
南岩本公園のカフェ。ファミリー向けのメニューを揃えている。店内でアート展示も予定
