今回、旅の最後に訪れたスタンドファクトリー(北海道苫小牧市糸井143-23)

東京にも進出!広がるFIELDSTYLEの領域

フェーリエンドルフを後にして、清水さんは予定通り苫小牧へと向かった。せっかくだからと途中まで同行し、苫小牧で清水さんの知り合いのカフェへ。

スタンドファクトリー内のカフェ「COFFEE A GO GO」

最後に、このカフェで出会ったふたりの経営者を紹介しよう。

左はゴーゴーカンパニー代表取締役 鈴木正人さん、その隣がPASTIME FACTORY 中谷 正和さん

このカフェを営むのは、道内で飲食業を営む鈴木正人さん。ガレージを改造した場所で、鈴木さんの趣味が存分に反映され、アメリカの古き良きダイナーといった雰囲気だ。この場所は、コロナ禍で飲食店経営が厳しくなった際に、鈴木さんがキッチンカーでの営業をはじめたことで生まれたという。キッチンカー営業をやってみると、キッチンカーが活用できないでいる人たちが多くいることを知り、自らの飲食業での経験を武器に、キッチンカー・キッチントレーラー・キャンピングトレーラーの仕入れ、販売から、そのオペレーション、食材仕入れルートの紹介、許可登録、営業場所の紹介などまでサポートするようになって、これがひとつの事業になったのだそうだ。その拠点として利用していた場所をカフェとしても営業しているのがここ、なのだった。

スペースは広く、アメリカンダイナー風。ちなみにこの奥にはナチュラルコスメティックスブランドのブティックみたいなトイレがある

 そしてこのスペースの奥にあるのが「PASSTIME FACTORY」というアウトドア系のセレクトショップ。

こちらは、中谷正和さんという人物が5年前、家族の縁からスタンドファクトリーの一角で趣味的にはじめたスパイスの販売をきっかけとして、北海道では手に入らないガレージブランドの商品などを扱っているうちに大きくなったものだそうだ。そして、この中谷さんの縁で、鈴木さんはFIELDSTYLE&清水さんと知り合っている。

現在は地元のアウトドアイベントでも中心的な役割を果たしている鈴木さん&中谷さんは、当然、FIELDSTYLEも大いに参考にしている。

FIELDSTYLEは2026年、10年目を迎える。そして5月、はじめて愛知県を出て、東京ビッグサイトでの開催を実現するけれど、北海道からもラブコールがあるのだそう。この雰囲気だと、北海道の広大なアウトドアフィールドを会場としたFIELDSTYLEも、案外、遠くないうちに実現するのかもしれない。