
歴史を物語るリゾート「フェーリエンドルフ」
札幌を出発し、帯広の街で北海道ならではの食料をたっぷり買い込んだ清水さんと宮本さんは、南へ。今回の宿泊地となる中札内村と更別村との中間地点あたりにある「フェーリエンドルフ」へ至る。
フェーリエンドルフ(北海道河西郡中札内村南常盤東4線283)の敷地内には「十勝エアポートスパ そら」という温浴施設があり、モール温泉とサウナも見どころ
フェーリエンドルフは1980年代にドイツの建築家ヴォルフガング・ヴォンディッシュを招いて生み出された、ドイツ・ヘッセンの民家をモデルにしたコテージが約100棟もならぶリゾート。敷地の総面積は約0.3平方km。と言うと大したことなく感じるかもしれないけれど、10万坪、東京ドームで25個分と言えば、これがひとつの村くらいのサイズがあることをおわかりいただけるだろうか。
上空から見ればまさに森のなかの一軒家。こういうものが約100棟ある
各コテージはその広さを贅沢に使い、ベッドルームは1棟に3部屋。4人(ダブルベッド2名利用で5名まで)が1棟で、結構な余裕をもって宿泊できる。
フェーリエンドルフにはテントエリアやより広い建物など、色々と宿泊のバリエーションがあるのだけれど、詳細は公式ホームページにまかせて、今回はそのなかで「Wilderness Philosopher」という3棟のコンセプトコテージに話を絞らせていただく。

室内には建物と同じく、歴史を感じさせる調度品がそろっており、個人的にはフランスの小さな村の一軒家にしばらく滞在していた時のことを思い出した。つまり、今日明日ではつくれない、人の営みのリアリティがある。
2階寝室のうちのひとつ。屋根の影響で傾斜した壁面がなんともヨーロッパ風
Wilderness Philosopherというのは森の哲学者、ここではアイヌの人々にとって特別な存在だったエゾジカを指し、3棟にはそれぞれ、ヒグマ、オジロワシ、イトウと、陸、空、川の神とされた生き物の名前がついている。
木彫り作家 佐藤憲治の作品がそここに飾られる「ヒグマ」棟。鮭の置物の後ろの壁には周囲のフライフィッシングポイントの地図が描かれている
食事は、持ち込んでもいいし、テラスでバーベキューも楽しめる。そうでなければ、特別なディナーコースを予約するのもあり。北海道の食肉料理人集団であり、東京・虎ノ門ヒルズの虎ノ門横丁で「ELEZO GATE」という店も営んでいるELEZOによる、エゾジカ、放牧豚を中心とした、地元ならではの料理が楽しめる。

ELEZO監修のバーベキューコース。スープ、鹿スネ肉のストロガノフ、サルシッチャ、スペアリブ、鹿モモローストのほか、サラダや魚介類もありボリューム満点。うまく焼けるかは腕次第!
そしてここに「RISA RISE / りさらいず」のRISAさんが合流した。
動画に偽りなく、美味しいもの好きのRISAさん。ちなみに中央の男子はフェーリエンドルフに移住して森の番人活動をしている長谷川 貴彦さん。清水さんとは随分前からの友人
