雲仙地獄のパワーを全身で感じるアクティビティ

大自然に抱かれる露天風呂で爽快な湯浴みを

 別棟の湯小屋には大浴場と野趣あふれる岩造りの露天風呂がある。ステンドグラスから光が差し込む大浴場には、源泉かけ流しの「あつ湯」と雲仙地獄の燗付けを利用する「ぬる湯」のふたつの浴槽がある。どちらも肩までゆっくり浸かれ、ぬる湯とあつ湯に交互に入浴すれば血行促進につながる。

先付けの「“鬼やらい”湯せんぺい豚角煮リエット」

 夕食は雲仙地獄や長崎発祥の伝統料理などから発想を膨らませた会席料理。先付けの「“鬼やらい”湯せんぺい豚角煮リエット」や、和華蘭文化の一つ、卓袱(しっぽく)料理の円卓をイメージした朱の器で提供する宝楽盛りなど見た目も楽しみだ。特別会席のメインには、あご(トビウオ)の旨みいっぱいの出汁で味わう「あご出汁しゃぶしゃぶ」を用意。朝食には具雑煮が登場する。

雲仙地獄を一周する「雲仙地獄パワーウォーク」

 朝食前に開催される「雲仙地獄パワーウォーク」もおすすめだ。これはガイドと共に雲仙地獄を1周する約1時間のアクティビティ。深い呼吸を意識しながら、普段よりも早足で全身を使ってウォーキングを行う。全身が噴気に包まれたり、地熱を足元から感じたり、噴出活動を休止した「旧八万地獄」の広場に寝転んでヨガをしたり。地獄パワーを全身で感じながら、今日のリラックスと明日への活力に満たされる。

スタッフが長崎における活版印刷の歴史を紹介

 界の名物である地域紹介のサービス「ご当地楽」は、「活版印刷体験」だ。年代を感じさせる凹凸の活字や活版印刷機は地元からの寄贈とのこと。長崎は日本における活版印刷発祥の地と言われる。天正遣欧少年使節により1590年頃に、活版印刷が欧州から島原半島にもたらされたそうだ。

活版印刷ならではの風合いが魅力のカード

 スタッフから説明を受けた後は、活版印刷機を使ってオリジナルのカードを作る。入れる文章を考えて凹凸の活字を選び、活版印刷機を使ってカードに文字を転写する。出来上がりはカードホルダーに入れて持ち帰れる。温泉旅館で土地の歴史にふれながら、世界にひとつの旅みやげ作りができる楽しい時間だ。