* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第3回 サイバーセキュリティフォーラム
特別講演2「持続的社会の実現を支える東芝のサイバーレジリエンス」
開催日:2023年3月24日(金)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
2025年までにセキュリティ人材1万人の育成を目指している東芝グループ。サイバー攻撃によるインシデントの発生を前提としたサイバーセキュリティ方針とその具体的な取り組みについて紹介するのは、東芝の執行役常務 CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)兼CISO(Chief Information Security Officer:最高情報セキュリティ責任者)の佐田豊氏です。
同社はサイバーインシデントの拡大を受け、2017年にサイバーセキュリティセンターを設立し、情報セキュリティと製品セキュリティの一体運営を推進しています。サイバーレジリエンスの向上に向け、同社は「セキュリティライフタイムプロテクション」という管理体系を構築。その考えのもと、自社のシステムや体制、製品・サービスだけでなく、取引先企業などの製造環境および重要インフラ事業者のセキュリティ対策や運用支援にも取り組んでいるといいます。
また佐田氏は講演の後半で、進化するサイバー攻撃の脅威に立ち向かうべく東芝が取り組む量子暗号通信について紹介。光子(光の粒子)を使った「暗号鍵」の生成という、未来のセキュリティ技術について取り組む、同社の現在地についても語ります。
「人と、地球の、明日のために。」を掲げる同社が、社会の持続的可能性を高めるために全社で取り組むサイバーセキュリティ施策。その全貌を余すところなく佐田氏が解説します。
【TOPICS】
- 未来社会における量子技術の活用イメージ
- デジタルエコノミーの発展に向けた3つの戦略
- 東芝グループのサイバーセキュリティ体制の変遷
- 防御よりも、インシデントの発生を前提に
- 「セキュリティライフタイムプロテクション」とは
- 自社システム・体制におけるセキュリティ施策
- 製品・サービスに対するセキュリティ施策
- お客さまの環境に対するセキュリティ施策
- 量子暗号通信は、なぜ安全だと言えるのか
- 世界最高性能の量子暗号通信技術・システムを開発
- (まとめ)社会インフラ全体のレジリエンスに向けて