【BASIC ITEM】エレガントなモカシンシューズの世界的アイコン
1970年代に完成し、世界のファッション愛好家や富裕層に見出されたトッズの「ゴンミーニ」。いわゆる革製モカシンシューズの一種だが、そこにはブランド創設者であるディエゴ・デッラ・ヴァッレの思いが込められている。
カジュアルなシーンでもエレガントに履けてしかも機能的。そして構造的にも壊れにくく長時間履きやすい「ゴンミーニ」は、デビュー時から非常に高い完成度を誇っていた。確かに発売当初の生産数は1000足そこそこ。しかし20年後には世界で200万足も販売されており、そのことからもスペックの優良さがうかがえる。
「ゴンミーニ」の名は靴底の小さなゴムの突起(ゴンミーニ)に由来。また、独自のチューブラー製法もこの名作のポイントだ。ソールからサイドに掛けて一枚のレザーにて仕立てており、アッパーとソールの接合部に縫い目のない、まるでチューブのような製法が足を優しく包み込む秘密となっている。
もちろん使用するレザーに関しても厳しい基準をクリアした高級素材のみを採用。他のシューズブランドとは異なり、素足でも履けるほどに柔軟でありつつ、しかし破損しにくい革材を吟味しているのだ。見て美しく履いて快適かつその味わいが長く楽しめる。定番として今も世界中から愛され続けているのも納得の一足なのだ。