格言4:白髪を隠すには、ファッションカラーを使うべし

 意思をもってグレイヘアでいるのは生き方としてカッコいいと思います。しかし、すべての人にそれが通用するとは思いません。何もケアをしていない老けた人に見えてしまうこともあるので、注意が必要です。

 白髪を隠すときは“白髪染め”ではなく、“ファッションカラーで白髪を目立たなくしてほしい”と美容師に頼みましょう。

 時にブリーチをして、明るい色を入れてハイライトやローライトで動きをプラスすれば、立体感が生まれ、ボリューム感が生まれるので、若々しく見えます。誤解している人も多いかもしれませんが、ひと昔のブリーチとは異なって、それほど傷みませんし、明るいカラーには白髪か目立たなくさせる効果もありますので、オシャレの幅が広がります。

 あと大事なことは、染めた後は頭皮ケアも行いましょう。特にカラー剤を直塗りした場合、頭皮ケアは絶対に必要です。頭皮がカラー剤によってアルカリ性に傾くと炎症を起こしたり、雑菌が繁殖しやすくなり、抜け毛、薄毛、フケ、かゆみなどの原因になってしまいます。

 

格言5:思い切って、担当者を変えるのもひとつの手

 27〜28歳が平均年齢と言われる美容師業界。そんな若い年齢の方が40歳以上の悩みに寄り添うことは極めて困難といえるでしょう。もちろん、勉強している美容師もいますし、長年、お願いしている人を変えたくないという読者もいるといます。

 その方を気に入っているならば、変える必要はありませんが、そのヘアスタイルでいるのは自分自身です。担当している美容師ではありません。

 少しでも不満がある方は、思い切って美容師を変えるのも手だと思います。では、何を目安に美容師を探せばいいのでしょう。

 まずは、まず自分と同じぐらい年齢の方を探してみてください。次に自分のなりたい格好やヘアスタイルをしている方を探してみましょう。

 それが第一歩になります。

 鏡を見るためにときめく髪型を見つけて、40代以降を楽しみましょう!

 

MAYUMI(まゆみ)
「MISS ESSENCE」代表/ヘアデザイナー。1959年10月29日生まれ。岐阜県出身。62歳現役美容師。コーセー美容専門学校、理事。早稲田大学招聘研究員。1988年、28歳の時に「MISS ESSENCE」(名古屋)をオープン。1995年に東京・青山に2号店を出店。美容師歴40年の中で生まれた、削がないカット「MAYUMIカット」を構築。そのカットから別名「似合わせの女王」と呼ばれ、40~50代の男女を中心に指名も後をたない人気ヘアデザイナーに。国内外の講師活動は20年以上で受講生は2万人を超える。カットのみで10年連続1億円の偉業も残し、今もなお現役で活躍中。近著には『50歳からの髪と頭皮のお悩みQ&A』(徳間書店)がある。YouTube、TikTok「マユミズム」も人気。