日々、コロナ対応をはじめとした施設管理、職場の環境管理で動き回る総務。DXという言葉もだいぶ浸透しており、その波は総務にも来ています。
ところが、当の総務がDXといっても何をやればいいか、そもそもシステム自体を苦手と捉えている方もいるのが現状です。中には総務のプロとしてのプライドからか、社内のIT担当やシステム会社と仲違いになり、せっかくのシステム導入の機会をうまく生かせていないケースもちらほら。
私は短いながらもIT業界にいた経験を持っているからか、システム導入・変更については抵抗感無く、切り替えを行い、変革につなげています。
その心構えを、ここで紹介したいと思います。
1.総務はバックオフィスではなく、これから主役になり得る
総務含め、経理、情報システム含め、私たちはバックオフィス業務といわれています。ですが、これから社内のDX化の主役となり得るのはこれらの部門。LinkedInというビジネスSNSの独自調査では、「今、日本で最も需要が高い仕事」のランキング10位に「総務責任者」がランクインされています。100種類以上ある職種の中、このようなランキングにマーケティング部門や会計でもない、総務がランクイン。これまでのまさに総務は、これから需要が伸びる仕事です。
主役になるにもかかわらず、バックオフィスという「支援」の意味では、主役感が出てきません。この記事をお読みいただき、ここで紹介する心構えで実践いただければ、総務に活気が生まれ、業務スピードが改善します。総務は従来、「縁の下の力持ち」といわれていました。そうではなく、主役なのだと読者の皆さまから後押ししていただければと存じます。
2.ITという障壁さえ越えれば総務のDX化はたやすい
これだけ普及しているITに対し、総務部員の方はあまりにも苦手意識が大きい気がします。取っ付きにくい側面も確かにありますし、私もカタカナや英語ばかりの略語は苦手。ですが、ITとはいってもしょせん、人が作ったものです。
逆に言うと、ITという壁さえ越えてしまえば、DX化していくのは容易です。
こちらが難しいもの、と捉えてしまうとITも難しいものに見えてしまい、難解なシステムが構築されてしまいます。食わず嫌いの側面もあるのです。よくよく調べてみると、略語も訳してみると簡単なものが多いものです。UI(ユーザーインターフェース)も、パソコンと人との接点、メニュー等の使いやすさのこと。クラウドも、パソコンにソフトを入れないだけのサービス。難しいことでは決してないのです。
皆さま、ご存じの通り、ITの活用により、従来かかっていた業務時間を半分以下にしてくれたりします。
ITと総務に共通項があるのはご存じですか? ITも総務も、求められているのは「会社全体の効率化・最適化」。本来はITと総務の相性は抜群。強力タッグを組ませてください。