日本のIoTは勘と経験を代替するだけに終わるのか?

自己変革を進め、新しく異質なテクノロジーを吸収する努力を

古賀 龍暁/2017.2.22

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アメリカにはIoTを進める土台や受け止める土壌が発達している。(写真はイメージ)

 IoTは、自動車や重工業の生産やオペレーション&メンテナンスを大きく変えるものとして検討がスタートしてきたが、これまで実際に活用まで進んでいるのは、「経験と勘」で想定できる領域の代替である。

 これからIoTというキーワードに残されている時間はどのくらいだろうか。「時間切れ」になる前に、どのようなアクションを起こしていくべきか、アメリカを参考に考えてみよう。

「IoT周辺産業」が形成されたアメリカ

 アメリカでは産業軸とソリューション軸の2つでIoTの重要性が評価され、IoTの実装が段階的に進んでいる。

IoT活用ですぐに結果が出る領域
製造業の装置・設備管理、運輸業のサプライチェーン・在庫管理やフリートマネジメント、小売業のサプライチェーン・在庫管理、エネルギー供給・通信業の資産活用管理、石油化学業の在庫管理、政府・教育機関のセキュリティ・設備・エネルギー管理

IoT活用がこれから重要になる領域
製造業のサプライチェーン・在庫管理、運輸業のセキュリティ・設備管理、ヘルスケアのスマートプロダクト化(調薬など)、保険業の監視・リスク管理、など

 これらのIoTの実装では、システム・デザイン、ソフトウェア開発、ハードウェア調達、インテグレーション、インストレーション~サービスなど、多くの業務と人員が必要になる。

 アメリカでは、これらの業務をこなせるサービサーがベンチャー~中小企業として多く存在し、IoT実装のオペレーションを進める周辺産業として充実してきている。このことが、アメリカが数多くのIoTを経験し、イノベーションを起こせる土台となっている。