ダイソンの空気清浄機能付きファンヒーター「Dyson Pure Hot+Cool Link」は、スマートフォンでも機器操作ができるほか、部屋の空気の状態がどの程度きれいになっているのか分かるようになっている。こちらを試したレポートを紹介しよう。
身近なIoTデバイスとして動作するファンヒーター
「Dyson Pure Hot+Cool Link」(以下、Hot+Cool Link)は、空気清浄機能付きファンヒーターだ。温度設定は1度~37度まで設定できるほか、首振りさせるのか、固定で使うのかを決めることができる。
これ以外にも、パワフルな風を遠くまで送る「フォーカスモード」と、周囲の空気を混ぜ合わせながら広範囲に風を送る「ワイドモード」が選べるようになっている。
このように紹介していくとごく普通のファンヒーターに思えるが、Hot+Cool Linkの一番の特徴は、こうした操作がスマートフォン経由で行えること。リモコンのように扱うと言うよりも、Hot+Cool Linkを家庭内のネットワークに接続して、インターネット経由で操作できる、いわゆる「IoTデバイス」として振る舞うことができるのだ。
このため、外出先から帰宅する前に、スマートフォン経由で暖房をONにするといったことも可能。
自宅のネットワークに参加させるのは簡単で、操作するアプリである「Dyson Link」をダウンロードしたら、それを起動してアカウント登録を行う。登録にはWi-Fiルータが必要だが、WPSでネットワークに追加するように、自分のネットワークを指定したら本体にある電源ボタンを長押し、あとは製品を自宅のWi-Fiに接続して、製品に名前を付ければ終了だ。特に難しい工程はない。
なおWi-Fiだが、IEEE802.11b/g/nに対応。IEEE802.11a/acには対応していないので注意が必要だ。ただしそれほど多くの情報をやりとりするわけではないので、acレベルの速度は必要ないだろう。