海と空の絶景に身を委ね、神話の世界に思いを馳せる

ご当地部屋「彩海の間」。こちらは出雲松島の眺望

 全39室が地域の伝統工芸で設えたご当地部屋「彩海の間」だ。見える景色で2タイプあり、日御碕灯台を眺める客室は、夕日のオレンジ色。出雲松島が広がる海側の客室では昇る朝日を眺められ、石州和紙の壁紙で朝焼けをイメージしている。

石州和紙の障子で区切られた半個室の食事処

 夕食は石州和紙の障子で区切られた半個室の食事処で味わえる。季節の会席料理では出雲蕎麦やしじみなど地元の食材が登場。ワンランク上の特別会席「出雲の旬会席」の台の物には、神話から発想したという「牛フィレ肉の柏葉包み」を用意する。

写真映えする一品「松葉蟹の灯台盛り」

 秋冬の「八雲立つ蟹会席(タグ付き活松葉蟹)」のメインは、蟹のほぐし身を灯台になぞらえた「松葉蟹の灯台盛り」。見た目も華やかな「松葉カニ湯引き刺し」ほか、カニのシーズンには独創的な蟹料理が味わえる。

ご当地楽は、伝統芸能の石見神楽

  温泉旅館「界」の楽しみといえば、毎夜開催する地域紹介の「ご当地楽(がく)」。界 出雲は伝統芸能「石見神楽(いわみかぐら)」が楽しめる。出雲大社の起源を描いた神話「国譲り」を、スタッフが華やかな衣装とダイナミックな舞で披露する。神話の世界に触れることで、古社参拝への思いが膨らむ。

神饌をイメージした神饌朝食のプランもある

 朝食は神饌(しんせん)をイメージした特別な神饌朝食が人気。神饌とは、地元の山海の珍味を神様に献上する食事だ。神様と同じものをいただき、体を内側から清めることで、より強いご縁が結ばれるという。身を清め、心を整える「お詣り支度」の温泉旅館から出雲の社寺参拝の旅へ出かけよう。