5. NIKE SPORTSWEAR「FULL FORCE LO」
フルなんだけど新しい。そんな“じゃないほう”のフォース
これが正真正銘のラスト1足である。ランシューの“マックス”と並ぶナイキの象徴的シリーズといえば、バッシュの“フォース”。なかでも1984年にリリースされた初代「エア フォース 1」は、コラボ・別注・インラインと無限のバリエーションを誇る王道。だが正直、面白味には欠ける。そこで裏として推すのがこちら。といっても大多数が多分初見。それも当然で、なんせ近年モノの新顔。
バスケットボールをあしらったシュータンなど、1988年に発売された「エア フォース 3」の意匠を踏襲しつつも、ソールユニットはノンエアというチグハグ感がミスマッチの妙。シルエットもまた然りだ。トゥはシャープな形状なのに、ヒール部に厚みを持たせてNIKEロゴとFORCEロゴを併記する変わり種。
誰かの“イイね”を求めて没個性になるよりも“じゃないほう”を貫く。そんなチャレンジャーに贈る。