5. BATONER
日本の丁寧な物作りを生かした期待の新進ブランド
かつて羊毛の産出や紡績が盛んであった山形県寒河江市。その地にて1951年に創業した奥山メリヤスは、国内ニットシーンにおける実力派。現在にいたるまで多くのOEMを手掛け着実に成長し、2013年に満を持してオリジナルブランド「バトナー」を設立し話題となっている。同県内には紡績工場や染色工場などニット生産に適した環境が整っており、それぞれの職人同士が連携し作り上げるシステムをバトナー製品は採用。
味わい深くもモダンに洗練された同ブランドのニットウェアは、デビュー直後から強く支持されているという。日本人らしい丁寧な物作りはシンプルな定番型セーターだからこそ、その良さが際立つもの。写真のクルーネックセーターもそんなドメスティックブランドが打ち出す渾身のカシミヤシルク製。良質な原毛を生む寒暖差のある地域から取り寄せたカシミヤは軽量ながら優れた保温性を持つ。さらにシルクをブレンドすることで上品な艶感をも放つ逸品に仕上がっている。