* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第4回 サイバーセキュリティフォーラム
基調講演「迫り来るハイブリッド戦争:その脅威と求められる対抗策」
開催日:2023年7月5日(水)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
ウクライナとロシアの間で激しい戦闘が展開されている中、「日本は、自分たちがウクライナ役になっていた可能性を考えるべき」と語るのは、慶應義塾大学総合政策学部教授の廣瀬陽子氏です。
2014年のロシアによるクリミア併合とウクライナ東部の危機で、新しい戦争の形として注目されるようになった「ハイブリッド戦争」。サイバー攻撃や情報戦を主軸とするこの戦争の脅威は、AIの発達も後押しし、世界中のどこにでも、さまざまな形で迫り来るものとなっていると廣瀬氏は指摘します。そして日本は、周辺諸国との関係からもこの脅威を強く認識すべき環境にあるにもかかわらず、体制はいまだ脆弱(ぜいじゃく)で問題も多いというのです。
ハイブリッド戦争とは何なのか、そして、それは誰によってどのように展開されるのか。確実に迫り来る脅威に備えるために、今後日本が持つべき心構えと取るべき対抗策について、世界で起きた具体的な事例を交えながら、廣瀬氏が解説します。
【TOPICS】
- ハイブリッド戦争とは何か
- 5年早められた防衛計画の大綱改定――日本を取り巻く環境の変化
- ハイブリッド戦争の展開をイメージする――フェーズ1・2・3
- なぜハイブリッド戦争を選択するのか
- ロシアのサイバー攻撃で重要な3つのアクター
- 2007年エストニアへの大規模サイバー攻撃はどのようにして起こったか
- ロシアのサイバー攻撃の特徴
- 日本にとってのハイブリッド戦争の脅威と対抗策