* 本コンテンツは以下講演の【講演動画】と【全文採録記事】で構成しています *
第4回 法務・知財DXフォーラム
基調講演「リーガルテックと法規制」
開催日:2023年5月24日(水)
主催:JBpress/Japan Innovation Review
テクノロジーの発展に伴い、法令検索や関連文献の提示、契約書の突合など、さまざまなリーガルテックサービスが登場しました。リーガルテックサービスは、法律家や企業法務部を補助する役割を果たす一方、既存の法規制との関係において問題や課題も抱えています。
弁護士法72条では、「弁護士または弁護士法人でない者」が法律事務を取り扱うことは禁じられています。一方で、広範囲に及ぶ取り締まりは、利用者のリーガルサービスへのアクセスを阻害することが懸念されます。
いかにしてリーガルサービスへのアクセス、サービスの発展を阻害することなく、弁護士法72条の目的である当事者の権利保護と法的秩序の安定を追求するか。リーガルテックの規律をめぐる日本の課題と必要な視点を、早稲田大学 大学院法務研究科教授の石田京子氏が解説します。
【TOPICS】
- 日本における主要なリーガルテックサービス
- 法律事務を規律する「弁護士法」とは
- 弁護士法72条の趣旨:なぜ非弁護士が法律事務を取り扱ってはいけないか
- 非弁行為の取り締まりは、何が問題となるのか
- リーガルテックと弁護士法72条をめぐる最近の議論と動向
- AIによる契約レビューサービスへの現状と将来
- グレーゾーン解消制度による対応の限界
- 諸外国におけるリーガルテックと法整備の現状
- リーガルテックの活用領域とそれぞれの課題
- 日本におけるリーガルテックの規律に必要な視点