今や運動靴という枠組みを飛び越え、1つのカルチャーとしても世界中で愛されているスニーカー。その魅力である軽快な履き心地と個性豊かなデザインは、一流の革靴を日々の相棒とする読者諸氏をも魅了してやまない。ここでは“本物”を知る大人の男が選ぶべきスニーカーを提案する。

写真=青木和也 スタイリング=泉敦夫 文=TOMMY 編集=名知正登

 長らく続いたコロナ禍の影響もあり、ここ数年で人々のライフスタイルは多様化。リモートワークの導入により、スーツ姿の旧態依然としたものではなくジャケパンを中心とした“ビジカジ”を選ぶ人々が急増したビジネスシーンにおいても、それは特に顕著だ。そこで重要となるのが、シーンと服装に合わせた足元選びである。

 これまでマナー的な観点からも必須であった上等でエレガントな革靴。これをカジュアルな装いに合わせるのは、ややトゥーマッチ。ならばと需要が高まっているのが、革靴の魅力である上品な見た目とスニーカーの武器である優れた履き心地を兼備したドレススニーカーだ。

 ここでは約半世紀の歴史を誇るイタリア生まれのサントーニを筆頭に、大人の足元に洗練さを呼び込む俊英ブランドを集めた。どれをとっても才色兼備で、オンのみならずオフの普段使いにもおいても活躍する。これから訪れる本格的な夏シーズンの着こなしに差をつけるためにも、ぜひ押さえておきたい。

 

1. Santoni「MELBOURNE」

スニーカー¥140,800/サントーニ(リエート)

大人の足元に相応しい品格とキャッチーさを併せ持つスクエアトゥ

 1975年にイタリア・マルケ州にて創業したサントーニ。“トラディション&イノベーション”を掲げ、伝統的なクラフツマンシップとモダンなイタリアンエレガンスが融合したシューズを展開し、創業時から変わることなく職人の手によるメイド イン イタリーを貫いていることでも知られる。スクエアトゥが落ち着いた佇まいを見せる本モデルは日本初展開だそう。

 柔らかな質感のスウェードアッパーにマットゴールドのバックルが添えられ、大人の足元に相応しい品格をもたらす。とはいえ上品なだけでなく、履き口のコバやインソールに挿したメゾンの象徴的カラーであるオレンジが実にキャッチー。ホワイトソールが呼び込む爽やかな雰囲気も今の時期に最適だ。