異国情緒あふれるバザールでトルコ文化を満喫

路面店が連なるアラスタ・チャルシュス 写真提供=トルコ共和国大使館 文化観光局

 中心街にある「アラスタ・チャルシュス」は、頭上をぶどう棚が覆う石畳の路地の両脇に木造の路面店が連なる、17世紀からある異国情緒あふれるバザールです。「オヤ」というスカーフの縁飾りなどの伝統手芸品や、かつての主要産業だったなめし革でできた小物や靴など、ここでしか手に入らない素敵なお土産に出会えます。

なめし革を使った靴 写真提供=トルコ共和国大使館 文化観光局

 また、鍛冶屋さんも多く、銅製器もサフランボルの特産品で、食器が人気です。

職人が丹精込めて作る銅製器 写真提供=トルコ共和国大使館 文化観光局

 バザール散策のあとは、近くの「イゼット・パシャ・ジャーミィ」へ。18世紀にサフランボル出身のイゼット・メフメット・パシャがイスタンブールにあるオスマン・バロック建築の傑作と名高い「ヌールオスマニエ・ジャーミィ」を模して建てたモスクです。

イゼット・パシャ・ジャーミィ外観  ©️Dick Osseman

 モスクを出て北に少し歩くと、17世紀に建てられたキャラバンサライ「ジンジ・ハン」とトルコ式蒸し風呂「ジンジ・ハマム」があります。

イゼット・パシャ・ジャーミィ ©️Dick Osseman

「ジンジ・ハン」は1階がレストラン、2階がホテルになっています。観光客も往年のキャラバンサライの様子を見学できる施設です。

キャラバンサライ「ジンジ・ハン」のレストラン ©️Dick Osseman

 地元の人にも愛されている「ジンジ・ハマム」は、観光客も垢すりやマッサージを受けられます。水着や下着の着用が必要なので、利用する際にはご注意を。

トルコの伝統菓子「ロクム」の店 写真提供=トルコ共和国大使館 文化観光局

 また、町のあちこちでトルコの伝統菓子「ロクム」の店を目にします。『ナルニア物語 ライオンと魔女』で魔女が子供を誘惑する時に使った「ターキッシュデライト」のことです。コーンスターチ、砂糖、ナッツなどで作る練り菓子で、日本の「ゆべし」のような食感です。

いろいろな種類があるロクム 写真提供=トルコ共和国大使館 文化観光局

 トルコ各地にご当地ロクムがあり、サフランとヘーゼルナッツが特徴の「サフランボル・ロクム」が人気です。コーヒーを飲みながら少しずつ食べるのが定番のスタイルです。1942年創業の「イムレン」という老舗ロクム店では、隣接のカフェでできたてのロクムとトルココーヒーを楽しむことができるのでぜひお試しください。

 

※夜間の外出はお控えください

※旅行に行かれる際は外務省海外安全ホームページなどで現地の安全情報を確認してからお出かけください。

https://www.anzen.mofa.go.jp/