【MAYUMI提言3】
斜め45度が本当の自分です。そのために、あごの延長線上と後頭部のボリュームを意識して

 正面の顔は一日、何度も鏡で見ているかもしれないですが、斜め45度って自分ではチェックしていないですよね。しかし、正面の顔よりも人からは見られているのは斜め45度。しかも、意識がいっていない部分なので正面顔よりも老けて見えがち。

 さらに45歳を過ぎたら、重力の影響でどんなに痩せている人でも顔はたるんで、輪郭も長方形に変わります。昔の写真と見比べてください。顔の下半身がむくんだりしていないでしょうか?

 あごから首にかけても加齢とともに変わる部分。二重あごになったり、首に横じわが入ったり、肩がむくんで、縮こまったり……。私はあご先から首にかけてを「エイジングの危険地帯」と呼んでいますが、ここをうまくカモフラージュすることが大事なのです。

 あごの延長線上の左右にボリュームを持たせ、膨らみがあったり、空気感が入れると、小顔に見えます。また私は、「耳前の髪の毛=前髪」と捉え、前髪と耳前の髪を繋げてカットします。すると斜め45度の印象が大きく変わるのです。

 そして、日本人は絶壁の後頭部の人がほとんどです。その後頭部が欧米人のように膨らんでいると、横や斜め45度から見た際に美しい輪郭を印象づけてくれます。

 45歳を過ぎたら、斜め45度を気にしてみてください!

MAYUMI(まゆみ)
「MISS ESSENCE」代表/ヘアデザイナー。1959年10月29日生まれ。岐阜県出身。63歳現役美容師。コーセー美容専門学校、理事。早稲田大学招聘研究員。1988年、28歳の時に「MISS ESSENCE」(名古屋)をオープン。1995年に東京・青山に2号店を出店。美容師歴40年の中で生まれた、削がないカット「MAYUMIカット」を構築。そのカットから別名「似合わせの女王」と呼ばれ、40~50代の男女を中心に指名も後をたない人気ヘアデザイナーに。国内外の講師活動は20年以上で受講生は2万人を超える。カットのみで10年連続1億円の偉業も残し、今もなお、現役で活躍中。『50歳からの髪と頭皮のお悩みQ&A』(徳間書店)がある。YouTube「マユミズム」(@MAYUMIYAMAMOTO)、TikTok「マユミズム」(@mayumissessence)も人気。