独自の審美眼を貫く、世界のレジェンドたち。政治家から作家、思想家、建築家、ビジネスエリートまで、彼らが身に着ける品々から、その生き様も見えてくる。いかに洋服を楽しみ、相手への印象を考えて装っているのか、ドレスファッションに精通するスタイリスト四方章敬氏が解説。1人目は当代きってのウェルドレッサーであり、イギリスの新国王となったチャールズ3世を取り上げる。

写真/アフロ 協力/四方章敬 編集・文/名知正登

青を基調とした王道スーチングに意外なハズシ!?

写真=James Veysey/Camera Press/アフロ

 ロンドンのセントブライド財団に足を運び、隣接する印刷専門学校を訪れたときはダブル幅が狭い、バンカーストライプのスーツスタイルで臨んだ。「全体的にネイビー〜ブルーを基調とした王道のコーディネートですが、ネクタイの柄が“鳥”というのに驚き! 英国王室の方がこういったチャーミングなネクタイされているのも好感度が上がります。遠くから見た感じだとアニマル柄とはわからない柄なのも良いですね。また、ネクタイの色を拾ったチーフもコーディネートをまとめて仕上げてくれています」。

 

場所や気候に合わせたクリーンなペールトーン

写真=代表撮影/ロイター/アフロ

 2019年にカリブ海諸国を歴訪したときのひとコマ。「熱帯地方でスーツを着ていても、淡い色だと涼やかな印象を与えますね。パンツの太さ、ラペルのコージの高さなどを見てもクラシックなスーツです。こういった色のスーツをタイドアップでコーディネートするのは難しいですが、レジメンタルタイに白シャツと気をてらわずベーシックにコーディネートすることがいいと思います。靴は黒靴だと重すぎてコントラストも強く出てしまうので、茶靴を合わせることによってスーツの色とも相性が良く軽快感が生まれます」。