文=小野紗矢子 編集=名知正登 

写真=PIXTA

相手に好意的な印象を与えることも可能に

 みなさんは自分の顔の印象がよく見える色、似合う色をご存知だろうか?

 身近な人からの好意的な意見や、自分の曖昧なセンスを頼りに似合う色を判断している人も多いと思う。そのような今まで感じていた色に対する根拠のない思いはあながち間違いではないと、男性向け骨格診断・パーソナルカラー診断サロン「Style up Japan」の代表・北村祐太氏は話す。

「“パーソナルカラー診断”に来ていただいたお客様の中でもご自身でなんとなく感じていた『この色味の洋服が似合っている気がしていた』『この色は苦手で避けていた』など意外と診断結果に結びつく方が多いです。10人中1人くらいはピンとこない方もいますが、日本の男性は多かれ少なかれセンスがあると思います」

 そもそも、パーソナルカラーとは肌、瞳、唇など生まれ持った色素に調和して、その人らしさをうまく引き立てる色のことを指す。女性の中ではすでにメジャーで自分の似合う色を知り、ファッションや化粧品などを選択するときに活用されている。これは男性ファッションにおいても、シーンを問わず役立てられるに違いない。

「自分に似合う色を身につけるだけで顔色がよく見えて印象アップにつながります。さらに鼻筋が通って見えたり、ひげ剃り跡やシワの影なども気にならなくなり若返った雰囲気に。また、目元に意識が行きやすくなるので、伝えたい内容がダイレクトに伝わりやすくなるとも言われています」

 年齢を重ねていくと誰しも避けられないのが顔の変化。その顔の悩みを視覚的に軽減させて、相手に好意的な印象を与えられるのは最大のメリットである。

 

実際にパーソナルカラーについて理解しよう

「パーソナルカラーは『スプリング』『サマー』『オータム』『ウィンター』の4つに分けられます。まず黄みのある色(イエローベース)と、青みのある色(ブルーベース)のどちらと相性が良いかを判断します。そこからさらに“明度”、“彩度”、“清濁”などを考慮して自身の肌色と一番調和するタイプを判断していきます」

【スプリング】…オレンジ系の肌色やブラウン系の髪色が特徴で、黄みがかった明るい色が似合う。
【サマー】…透明感のある色白肌や黒に近いブラウン系の目が特徴で、青みがかった淡い色が似合う。
【オータム】…暗いブラウン系の肌や髪色が特徴で、黄みのある濃い色が似合う。
【ウィンター】…青みがかった色白肌と赤みの強い唇が特徴で、青の暗くはっきりした色が似合う。

 パーソナルカラーを知る方法は大きく分けて、「①パーソナルカラーに特化したお店に行って診断をしてもらう」と「②セルフで診断を行う」の2つある。①はさまざまな色の布を当てて、客観的な意見をもらいながら正確な診断を受けられる。②のセルフ診断は、質問項目に回答して自らパーソナルカラーを導いていく。自己診断では正確さに欠けるため、実際にプロに診断してもらうことがおすすめである。

 手早く自分のパーソナルカラーを知りたい方はこちら(Style up Japan https://styleupjapan.com/menspersonalcolor/)から。