文=小野紗矢子 イラスト=moeko.y 編集=名知正登 

似合う服を理論的に学ぶ「骨格診断」とは

 ここ2、3年でメンズコスメ、脱毛、ボディメイクなど、男性の身だしなみへの関心と需要が高まってきている。 “人は見た目が9割”という言葉をひと昔前よく耳にしたように、いかに身だしなみが日常生活やビジネスの場において、相手にどのような影響を与えているのか計り知れない。

 いざイメージチェンジを図るときは誰しも不安と抵抗がある。そこで、まずは身近な身だしなみ=ファッションの変革から気軽に取り入れることを勧める。しかし「今まで自己流で着ていたため、良い印象に見られる服がわからない」、「スーツについての知識は持っているが、カジュアルな服は後回しで・・・」という悩みを抱えるビジネスマンも少なくない。

 そんななか最近男女問わず、関心を集めているのが自分の体型や骨格を知り、似合う服を理論的に学ぶ「骨格診断」。その診断をプロに任せるビジネスマンが増えてきているそう。

 今回は、男性向け骨格診断・パーソナルカラー診断サロン「Style up Japan」の代表・北村祐太氏に“自分本位のおしゃれではなく、相手から好感を持ってもらえるファッション”ということを軸に詳しく話を伺ってみた。

 

“信頼感”など相手に好意的な印象をもたらす

「骨格診断とは、生まれ持った体型や骨格の特徴を見て、自分に似合う服のデザインや素材について知る手立てです。この理論を使って自分の魅力を引き出し、自然と素敵に表現ができる服選びを提案しています」

 実際に北村氏のところに訪れる多くのビジネスマンは、すぐに実生活でそのアドバイスを取り入れ、結果も顕著に出ている。

「お客様の中には診断前と後では話す内容は変わらないのですが、会議や講演会での聴衆の受けが変わったり、人前に出る時の自信につながったりとうれしい報告をいただいています。初対面の人へのメリットが先行しますが、意外と身近な方からの評判もよく、同僚や奥様からのポジティブな反応も多いそうです」

 体格に合った服を身につけることは視覚的な違和感をなくし、相手に対して“信頼感”や“清潔感”、“安心感”など好意的な印象を与える。さらに見た目が変化することで着痩せ効果が期待できるため、着用している本人の自信やモチベーションにまで影響を与える。

 ビジネスマンにとって学ぶには十分すぎるほどのメリットが挙がったところで、実際に自分がどのタイプに分類されるかをチェックしてみよう。