※本動画コンテンツは、2022年7月26日(火)に配信したJBpress/JDIR主催「第4回ファイナンスイノベーション~企業変革をけん引する経理・財務部門の実現~」の特別講演1「ESG財務戦略~ケーススタディから読み解くESG時代の事業戦略のあり方と人的資本経営について~」のアーカイブ配信です。
世界規模でESG(環境、社会、ガバナンス)が進む中、日本企業はいまだに「やらなければならないこと」や「コスト」と捉えがちです。しかし、ESGに対応することで事業ポートフォリオが変わり、業績を改善し、株価を上げることが可能になります。加えて、日本企業が特に弱いとわれるS(社会)とG(ガバナンス)領域は、現在の投資家が評価の上で最も重視するポイントであり、ここで対応が遅れると近い将来経営リスクを招きかねません。
本動画で紹介するESG先進事例の1件目は、米国のIT大手企業のシスコシステムズ。多数のM&Aによって、事業ポートフォリオを社会変化に合わせてきた同社は、Eのクリーンテクノロジーを事業機会とする一方で、人的資本開発とコーポレートガバナンスに強みを持ち、全体のESGスコアも高く評価されています。
2件目の食品大手企業ネスレは、「事業で社会課題を解決すれば、SDGsは自ずと達成できる」と考えており、その実践ぶりと成果がESGの多岐にわたる項目で評価されています。また同社は退職率が低く、従業員の平均勤続年数が長いにも関わらず、組織が硬直せずダイバーシティが実現できているという特徴が注目されています。
ESGへの対応を事業ポートフォリオの変革につなげるためには、人が柔軟に対応できる組織が必要であり、そのためにはダイバーシティ&インクルージョンの推進が重要になります。とりわけ、多様性のある人材が心理的安全性をもって働ける環境の実現は、すべての企業にとっての急務だといえるでしょう。
本動画では、應義塾大学総合政策学部教授の保田隆明氏が、ESG時代の事業戦略と人的資本経営について、グローバル企業のケーススタディとともに紹介します。